デール・カーネギーの悩まずに進め 新たな人生を始める方法 恐れや不安を抱えている時の必読書

人生で何度も読み返しているバイブル本の一つが、デール・カーネギーのシリーズです。

「人を動かす」「道は開ける」などの世界的ベストセラーが有名ですが、将来が不安な方や悩みを抱えている方には「デール・カーネギーの悩まずに進め 新たな人生を始める方法」がおすすめです。

AmazonのKidle Unlimitedで読めたりAudibleでも聴くことができます。

この記事では、この本で特に私が学びになったポイントを解説させていただきます。

著者プロフィール

デール・カーネギー(Dale Harbison Carnagey)1888年11月24日 〜1955年11月1日

アメリカの作家で講師。スピーチ、自己啓発、セールス、企業トレーニング、対人スキルに関する各種コースを開発した。

略歴

1888年11月24日、アメリカミズーリ州メリービルの農場で生まれる。人前で話すことが好きで、高校生の時には学校でディベート部に参加。大学卒業後、牧場主へ通信講座を訪問販売する職に就く。その仕事で彼はネブラスカ州、南オマハの販売地域での営業成績を会社のトップにするまでに成功した。

500ドル貯めてから1911年に彼は販売の仕事を辞め、一時期は俳優になることを夢見たが、俳優としてはほとんど成功しなかった。その後、キリスト教青年会YMCAのマネージャーを説得してYMCAで人前で話すことを教える講師になる。

1912年にデール・カーネギーのトレーニングコースがスタート。1936年に出版した「人を動かす」(原題:How to Win Friends and Influence People、“友を得、他人に影響を与える方法”)はカーネギーが亡くなるまでに 31 の言語で 500 万部売れた。

また、1932年に「知られざるリンカーン」(原題:Lincoln the Unknown)、1948年に「道は開ける」(原題:How to Stop Worrying and Start Living、“恐れるのをやめ生き始めるには”)も出版している。

著書(代表作)

人を動かす 新装版
created by Rinker

悩みを解決するための名言集

以下、本書「デール・カーネギーの悩まずに進め 新たな人生を始める方法」より引用させていただいた名言の一部です。特に私が人生で役立った名言をご紹介させていただきました。

今日1日の枠の中で生きる。

将来の不安を考えてもキリがありません。明日以降の不安は明日考えるようにします。

ウィリス・キャリアの魔法の公式を試してみよう。

以下が本書で取り上げられている「ウィルス・キャリアの魔法の公式」です。

  1. 自分に問いかける――「問題を解決できなかった場合、起こりうる最悪のシナリオは何か?」
  2. 必要ならば、その最悪のシナリオを受け入れる覚悟をする。
  3. すでに受け入れる覚悟をした最悪のシナリオを改善する方法を考える。

※「デール・カーネギーの悩まずに進め 新たな人生を始める方法」より引用

常に最悪の状態をイメージして、その最悪の状態に対処する方法も想定しておくことで、冷静になれます。

忙しくしていることによって悩みを心の中から追い出せ。

悩みを解決するためにできることは最善を尽くす。そのためには行動すること。立ち止まって悩んでいる暇があれば、今日できることを最大限にやった方が生産的です。

確率を考えることによって悩みを追放せよ。

確率を考えることによって悩みを追放せよ。自分の胸に聞け。「これが起きる可能性はどれくらいか?」

と本書には書かれています。たとえば飛行機に乗るのが怖いなら、飛行機事故の確率を調べてみましょう。交通事故の割合の方が高いと気づきます。

避けられないことは受け入れよ。

避けられないことは受け入れよ。自分の力では状況を変えたり見直したりすることはできないと悟ったら、自分にこう言い聞かせよ。「それはそういうものだ。それ以外になりようがない」

悩みに「ストップロスオーダー」を置け。

悩みに「ストップロスオーダー」を置け。どれだけ悩む価値があるか見きわめて、それ以上悩むのはやめよ。

おがくずをのこぎりで挽こうとするな。

過去の亡霊は葬り去れ。おがくずをのこぎりで挽こうとするな。

過ぎ去ったこと、済んでしまったことで頭を悩ませるのは、おがくずをのこぎりで挽こうとしているのと同じです。

日本語では「覆水盆に返らず」ということわざがあります。損失を悔やんでも、失ってしまったものは戻らないので、きっぱり諦めて前に進みましょう。

感想と考察

本書では具体的なケース・スタディを通じて、悩みを解決する方法をさまざまな角度から解説しています。

私は会社を辞めて起業したばかりの頃、貯金がどんどん減っていって借金が膨らんでいきました。

毎月の支払いにも困る状況からどうにか脱出したいと思っていた時、カーネギーの「道は開ける」と本書がとても役に立ちました。

特に「今日1日の枠の中で生きる」は、将来への過度な不安に支配されていた私の心を軽くしてくれました。

また、ど貧乏で借金が膨らんでいっていた時代、ウィリス・キャリアの魔法の公式、最悪のシナリオを想定して対処することによって、漠然とした不安を一つ一つ消し去ることができました。

恐れや不安に頭の中が支配されていると、頭がオーバーヒート状態になり、それが酷くなると、うつ病になったり、希死念慮が出てきたりします。

そうなった時に精神科の薬に頼ると、思考停止してしまうので、私の場合はより事態が悪化してしまいました。

悩みがあるときは、現実逃避したり思考停止したりするのではなく、問題を一つ一つ冷静に分析して対処することが大切です。

本書には他にも

  • 疲労と悩みを防ぎ、心と体のパワーを高める方法
  • 批判を気にしないでいられる方法
  • 悩み癖をやっつける方法
  • 心の平穏と幸せをもたらす7つの心得
  • 自分に合った仕事の見つけ方・お金の悩みを減らす方法

などが紹介されています。

人生で何かにつまずいた時に何度も読み返したいバイブル本です。

現在、人間関係や仕事、お金などに問題を抱えていて悩んでいる方、不安や恐れに支配されている方は、ぜひ一度お手に取ってみてください。

Ayacoライター
アラフォー独身おひとり様女。10代の時、世界文学を読み漁るうちに、日本の学校教育で教わる生き方との矛盾を感じる。進路に悩み、高校の普通科を1年で中退。 通信制高校に編入し、同時に大検(現在の高卒認定資格)を取得して美大へ入学。在学中にフリーランスのグラフィックデザイナーとして起業。その後、Web制作会社でディレクターとして勤務後、大手広告会社のライターを経て2度目の起業。 30代半ばに、美大へ進学するきっかけとなった、印象派時代のフランスの画家達が過ごした聖地を旅する。 地方在住のアラフォーになり、コロナ禍をきっかけに、学生時代からの夢であった、知的探究心の向くままに世界の文学に触れる日々を過ごしている。 オフィシャルサイトはこちら
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アラフォー独身おひとり様女。10代の時、世界文学を読み漁るうちに、日本の学校教育で教わる生き方との矛盾を感じる。進路に悩み、高校の普通科を1年で中退。 通信制高校に編入し、同時に大検(現在の高卒認定資格)を取得して美大へ入学。在学中にフリーランスのグラフィックデザイナーとして起業。その後、Web制作会社でディレクターとして勤務後、大手広告会社のライターを経て2度目の起業。 30代半ばに、美大へ進学するきっかけとなった、印象派時代のフランスの画家達が過ごした聖地を旅する。 地方在住のアラフォーになり、コロナ禍をきっかけに、学生時代からの夢であった、知的探究心の向くままに世界の文学に触れる日々を過ごしている。 オフィシャルサイトはこちら