ずっとやりたかったことをやりなさい2 自分の創造性を開花させる12週間の旅

1992年にアメリカで出版されてベストセラーとなった「The Artist’s Way」(ずっとやりたかったことをやりなさい)。 日本でも2001年に出版され、ベストセラーとなりました。

今回ご紹介させていただくのは、その続編「ずっとやりたかったことをやりなさい2」です。

前作「ずっとやりたかったことをやりなさい」との違いは、前作を読んで自由になった人がさらに自由になる方法を伝えている点です。

現在、会社員の方や自分のやりたいことを模索している方、リタイア後の人生に迷っている方は、前作からお読みいただいた方が良いかもしれません。

本書は創造の道によく見られる障害を取り除く方法も伝えてくれています。

すでにアーティスト的人生を歩み始めている方で、さらに自分のやりたいことを追求していきたい方、アーティストの人生に立ちはだかる様々な壁の越え方を知りたい方は、こちらの続編がおすすめです。

本書の目次(本書より抜粋)

序章 歩くことで魂を動かす
第1週 起点の感覚を発見する
第2週 調和の感覚を発見する
第3週 一段高いところから見る感覚を発見する
第4週 冒険の感覚を発見する
第5週 ノーと言える感覚を発見する
第6週 境界の感覚を発見する
第7週 背中を押される感覚を発見する
第8週 見分ける能力を発見する
第9週 立ち直る感覚を発見する
第10週 仲間意識を発見する
第11週 信頼の感覚を発見する
第12週 創造の感覚を発見する

著者プロフィール

ジュリア・キャメロン(Julia B. Cameron)1948年3月4日生まれ

アメリカの作家、芸術家、詩人、劇作家、小説家、映画製作者で講師。鳩愛好家でもある。

略歴

シカゴ郊外のイリノイ州リバティービルで、7人の子どもの2番目に生まれ、カトリック教徒として育つ。

ジョージタウン大学に入学後、フォーダム大学に転校。

20代はワシントンポスト誌やタイムズ誌で人気ジャーナリストとして活動。1976年に映画監督のマーティン・スコセッシと結婚。彼の映画の脚本を書くことにも貢献する。

1977年に離婚。精神病を引き起こしたアルコール依存症や薬物中毒に苦しむ不遇の30代を経て、40代に入った1992年、「The Artist’s Way」(ずっとやりたかったことをやりなさい)を出版してベストセラーとなる。

著書(代表作)

 

「ずっとやりたかったことをやりなさい」の基本ツール

前作と本書で紹介されている基本ツールです。自分のやりたいことを発見するために、著者のジュリア・キャメロンは以下の方法をお勧めしています。私がどのように取り組んでいるかもお伝えさせてたいだきます。

モーニング・ページ

毎朝30分3ページ、手書きで自分の考えていることをノート等に書き出します。自分を焦燥感に駆り立てているものや、興奮させるもの、ストレスに感じていること、幸せだと感じるものを、思いつくままに書き綴ります。目的は「脳の排水」です。

Aya
本書には「毎朝30分3ページ」とありますが、私は特に時間を決めておらず、1行や2行で終わる日もあります。一方、もやもやした悩みを抱えている時は、3ページ以上になることもあります。忙しい日はお休みすることもあります。自分の都合に合わせて柔軟に取り組むことで、楽しみながら続けられています。

アーティスト・デート

1週間に一度、新しいことをやってみます。本書では「小さな冒険」として、生地屋に出かけたり、古本屋やペットショップを訪ねることなどが紹介されています。目的は自分の中にあるアーティストチャイルドを育むこと。子供の頃のワクワクした気持ちを思い出しながら、やってみたいことリストを書き出します。

アーティスト・デートに出かける時、私たちは忙しい時間の流れから少し離れることができます。自分に「あわただしい生産活動の場から一時間ほど離れます」と宣言することで、自分の「命」に感動するチャンスが巡ってきます。

Aya

1週間に一度ではなく、2週間に一度や1ヶ月に一度でも良いと思います。大切なのは定期的に、自分がワクワクする新しいことを始めることだと思います。

誰かのためや、何かのためではなく、完全に自分の心が喜ぶ時間を過ごすことで、生きる喜びを感じることができ、エネルギーが満ちてくるのを感じられました。

ウィークリー・ウォーク

できれば毎日、少なくとも週に1回は魂をリフレッシュさせるためのウォーキングを行います。歩くことで頭の中が整理され、視野を広げることができます。

このウィークリー・ウォークは、続編の「ずっとやりたかったことをやりなさい2」から新たに加わったツールです。

本書には以下の通り記載されています。

アーティストである私たちが「一連の作品」を生み出しつづけるには、日常の出来事だけにとらわれない、広い視野を持たなければならない。ウィークリー・ウォークはそうしたものの見方を教えてくれる。それだけではない。ウィークリー・ウォークは深い安らぎも与えてくれる。足を動かすことで、心も魂も動き出す。解き放たれ、のびのびするのだ。

感想と考察

前作も12週間のプログラムでした。なかなか全てをスケジュール通りに取り組むのは難しいと感じましたが、前作のプログラムに時間をかけて取り組みつつ、本作でより深く自己を見つめることで、より創造性にあふれる人生を手に入れることができます。

同調圧力の強い日本では、他人の批判を気にして、自分の人生を思うように生きられない人が少なくありません。

本書はそのような方のために、批判との向き合い方や、パートナーや仲間の選び方などもアドバイスされています。

また、本書では、著者のジュリア・キャメロンの長いアーティスト人生での成功と挫折、それらによる学びも共有されています。彼女の実体験から、前作以上に深い内容を学び取ることができました。

一度きりの人生、後悔のない生き方をしたい全ての方に、前作と本書をお勧めします。たとえ現在、困難と向き合っていても、前向きに生きようと思える本でした。

Ayacoライター
アラフォー独身おひとり様女。10代の時、世界文学を読み漁るうちに、日本の学校教育で教わる生き方との矛盾を感じる。進路に悩み、高校の普通科を1年で中退。 通信制高校に編入し、同時に大検(現在の高卒認定資格)を取得して美大へ入学。在学中にフリーランスのグラフィックデザイナーとして起業。その後、Web制作会社でディレクターとして勤務後、大手広告会社のライターを経て2度目の起業。 30代半ばに、美大へ進学するきっかけとなった、印象派時代のフランスの画家達が過ごした聖地を旅する。 地方在住のアラフォーになり、コロナ禍をきっかけに、学生時代からの夢であった、知的探究心の向くままに世界の文学に触れる日々を過ごしている。 オフィシャルサイトはこちら
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Ayacoライター
アラフォー独身おひとり様女。10代の時、世界文学を読み漁るうちに、日本の学校教育で教わる生き方との矛盾を感じる。進路に悩み、高校の普通科を1年で中退。 通信制高校に編入し、同時に大検(現在の高卒認定資格)を取得して美大へ入学。在学中にフリーランスのグラフィックデザイナーとして起業。その後、Web制作会社でディレクターとして勤務後、大手広告会社のライターを経て2度目の起業。 30代半ばに、美大へ進学するきっかけとなった、印象派時代のフランスの画家達が過ごした聖地を旅する。 地方在住のアラフォーになり、コロナ禍をきっかけに、学生時代からの夢であった、知的探究心の向くままに世界の文学に触れる日々を過ごしている。 オフィシャルサイトはこちら